日焼け止め:肌に合った選び方と正しい使い方

日焼け止め(Sunscreen)は、毎日のスキンケアに欠かせないものの一つです。特にタイでは一年を通して強い日差しを浴びます。皮膚科専門医の指導医として、日焼け止めを正しく塗ることは、肌を守るうえで最も費用対効果の高い投資だと私たちは常にお伝えしています。この記事では、日焼け止めが大切な理由、SPFとPAの意味、日焼け止めの種類、そして選び方と正しい使い方を解説します。
日焼け止めが大切な理由
日差しには、肌を赤く焼けさせるUVBと、肌の老化を進めるUVAが含まれます。日焼け止めを毎日きちんと塗ることには、次のような利点があります。
皮膚がんの予防:あらゆる種類の皮膚がんのリスクを下げるのに役立ちます。
しわの予防:UVAは、しわや肌の早期老化の主な原因です。
シミ・くすみの軽減:日差しによるシミやくすみができにくくなります。
日焼けの予防:UVBによる赤い日焼けを防ぎます。
SPFとPAの意味
日焼け止めの表示にある数値や記号は、紫外線の種類ごとの防御レベルを示しています。
SPF:Sun Protection Factorの略で、肌を赤く焼けさせるUVBを防ぐ効果を示します。たとえばSPF 30はUVBを97%、SPF 50はUVBを98%防ぎます。
PA:Protection Grade of UVAの略で、PA+、PA++、PA+++、PA++++の記号で表されます。肌の老化を招き、皮膚がんの主な原因でもあるUVAを防ぐレベルを示し、+の数が多いほどUVAを防ぐ効果が高くなります。
日焼け止めの種類
日焼け止めは大きく2種類に分かれます。
Chemical Sunscreen(紫外線吸収剤):化学物質が紫外線を吸収して熱に変えます。使用感は軽やかですが、製品によっては刺激やアレルギー反応を起こすことがあります。
Physical Sunscreen(Mineral、紫外線散乱剤):Zinc OxideやTitanium Dioxideが紫外線を反射します。敏感肌の方や赤ちゃんにより適しています。
肌質に合わせた日焼け止めの選び方
敏感肌:Zinc OxideまたはTitanium Dioxideを含むPhysical Sunscreenを選び、OxybenzoneとOctinoxateは避けましょう。
脂性肌:ジェルタイプやウォータータイプを選ぶと、肌のテカリを抑えるのに役立ちます。
乾燥肌:Hyaluronic AcidやGlycerinを配合したMoisturizing Sunscreenを選ぶと、うるおいを補えます。
日焼け止めの正しい使い方
適切な量:顔と首には、十分な量の日焼け止めを塗りましょう。目安は2ミリリットル程度(小さじ1/4杯ほど)です。
事前に塗る:日焼け止めの効果を十分に発揮させるため、外出の15〜30分ほど前に塗りましょう。
塗り直し:日差しの下にいるときや、たくさん汗をかいたときは、2時間ごとに塗り直しましょう。
併用する対策:帽子、サングラス、長袖の服など、物理的な日よけも併せて使いましょう。
よくあるご質問
SPF 30とSPF 50は大きく違いますか? SPF 30はUVBを97%、SPF 50はUVBを98%防ぎ、差はわずかです。それよりも、適切な量を塗ってこまめに塗り直すことのほうが大切です。
敏感肌にはどの種類の日焼け止めが向いていますか? 敏感肌の方には、Zinc OxideまたはTitanium Dioxideを含み、紫外線を反射するPhysical Sunscreen(Mineral)をおすすめします。刺激の原因となることがあるOxybenzoneとOctinoxateは避けましょう。
日焼け止めはどのくらいの量を、どのくらいの頻度で塗ればよいですか? 顔と首には2ミリリットル程度(小さじ1/4杯ほど)を目安に、外出の15〜30分前に塗ります。日差しの下にいるときや汗をたくさんかいたときは、2時間ごとに塗り直してください。
PA+とPA++++はどう違いますか? PAは、肌の老化を招くUVAを防ぐレベルを示します。+の数が多いほど(PA+からPA++++まで)UVAを防ぐ効果が高くなります。そのため、SPFとPAの両方が十分に高い日焼け止めを選びましょう。
敏感肌の方、肝斑やシミのある方、どの日焼け止めが肌に合うか迷う方は、Siam Dermatologyの皮膚科専門医にご相談ください。電話は+66 61 448 7000、LINEは@siamdermです。お肌に合ったケアと紫外線対策のアドバイスをお伝えします。
執筆:Patara Voravutinon 医師(皮膚科専門医)・最終確認日 2026年7月16日


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