マイクロニードリング(Microneedling):肌の若返り
マイクロニードリング(Microneedling)は、Collagen Induction Therapy(CIT)とも呼ばれる皮膚科の施術で、細い針を皮膚に刺して、体が本来持つ修復のしくみを働かせます。肌にハリを取り戻したい方やニキビ跡を目立たなくしたい方に選ばれている方法で、体自身が新しいコラーゲンを作る力を利用します。この記事では、しくみ、期待できる効果、施術の流れ、副作用、そして受ける前に知っておきたい禁忌について説明します。
マイクロニードリングのしくみ
ダーマローラー(Dermaroller)やSkinPenなどの機器に付いた細い針(0.25~3.0 mm)が、皮膚にごく小さな傷(Micro-injuries)をつくります。これが成長因子(Growth Factors)の分泌を促し、新しいCollagenやElastinの産生を早めます。その結果、肌にハリが出て、肌質が整い、凹みが目立ちにくくなります。
マイクロニードリングで期待できること
ニキビ跡(Acne Scars):Rolling scarsやBoxcar scarsなど、萎縮性(Atrophic)のニキビ跡に対する第一選択の方法です。新しいコラーゲンが凹みを埋めるように作られます。有効性を裏付けるレベル1Aのエビデンスがあります。
小じわと肌のでこぼこ:小じわや浅いしわを減らす効果が期待できます。肌の若返りを望む方に向いています。
脱毛・薄毛(Hair Loss):頭皮への施術にMinoxidilやPRP(Platelet-Rich Plasma)などを併用すると、発毛を促す効果が高まります。
肉割れ(Stretch Marks):お腹、太もも、二の腕などの肉割れの改善に用いられます。特に、赤色や紫色をした新しい肉割れに向いています。
施術の流れと準備
所要時間:マイクロニードリングの施術時間は約30~60分です。
準備:痛みを和らげるため、施術の約30~45分前に医師が表面麻酔(Topical Anesthetic)を塗ります。
施術:医師が機器を、治療する部位全体に順序立てて動かします。
ダウンタイムと回数:ダウンタイムは約3~7日です。最良の結果のため、一般的に4~6週間おきに3~6回の施術が勧められます。
副作用と注意点
マイクロニードリングは、経験のある医師が行えば非常に安全性の高い施術とされています。起こりうる副作用は、多くの場合一時的です。
腫れと赤み:小さな傷ができるため、約2~3日ほど腫れや赤みが出ます。
小さなブツブツ:約2~3日、小さなブツブツが出ることがあります。
感染:衛生的に行えば、感染が起こる可能性は1%未満とまれです。
炎症後色素沈着:特に肌の色が濃い方で針が深すぎる場合、炎症後色素沈着(Post-inflammatory Hyperpigmentation)が起こることがあります。そのため、施術後は少なくとも1週間は日光を避けてください。
禁忌
次のような場合は、マイクロニードリングを受けるべきではありません。
炎症のあるニキビ:顔に炎症を起こしたニキビが現在ある場合。
治っていないヘルペス:Herpesの感染が治っていない場合。
皮膚炎:施術する部位に、ほかの病気による皮膚の炎症がある場合。
Isotretinoinの使用歴:過去6か月以内にIsotretinoinを使用した方。
よくあるご質問
マイクロニードリングは痛いですか? 施術の約30~45分前に表面麻酔(Topical Anesthetic)を塗るため、痛みはかなり軽くなります。施術中に感じるのは、多くの方で、肌が張るような感覚や軽いヒリヒリ感程度です。
効果を実感するには何回必要ですか? 一般的に、4~6週間おきに3~6回の施術が勧められます。適切な回数は肌の状態や治療したいお悩みによって異なり、医師が一人ひとりに合わせて判断します。
マイクロニードリングはニキビ跡に本当に効果がありますか? はい。マイクロニードリングは、Rolling scarsやBoxcar scarsなど萎縮性(Atrophic)のニキビ跡に対する第一選択の方法です。新しいコラーゲンの産生を促し、有効性を裏付けるレベル1Aのエビデンスがあります。
ダウンタイムはどのくらいですか? ダウンタイムは約3~7日です。最初の2~3日は腫れや赤み、小さなブツブツが出ることがあります。炎症後色素沈着のリスクを減らすため、施術後は少なくとも1週間は日光を避けてください。
マイクロニードリングは、経験のある医師が禁忌を慎重に確認したうえで行えば、ニキビ跡の治療や肌の若返りに対して安全で良好な結果が期待できる施術です。ご自身の肌に合った治療計画をご希望の場合は、Siam Dermatologyの皮膚科専門医にご相談ください。電話 +66 61 448 7000、またはLINE @siamderm までご連絡ください。
執筆:Patara Voravutinon 医師、皮膚科専門医 · 最終確認日 2026年7月16日


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