
AHA・BHA・PHA(フルーツ酸)とは? 効果と肌タイプ別の選び方
AHA(Alpha Hydroxy Acid)、BHA(Beta Hydroxy Acid)、PHA(Polyhydroxy Acid)は、スキンケアでよく使われるピーリング成分(chemical exfoliant)です。古い角質をはがれやすくし、毛穴の詰まりを減らすことで、肌を明るく滑らかに見せるはたらきがあります。ただし、酸の種類ごとに合う肌の状態は異なるため、適切な種類を選ぶことがとても重要です。この記事では、皮膚科専門医が、それぞれの違い、肌タイプ別の選び方、安全な使い方を解説します。
AHA・BHA・PHAの違い
主な違いは溶解性で、酸がどの層で作用し、どのような方に向いているかが決まります。
AHA(グリコール酸、乳酸):水に溶ける酸で、肌の最も外側の層に作用します。乾燥肌やくすんだ肌に向いており、黒ずみやシミ跡を目立ちにくくし、肌を滑らかに整えます。
BHA(サリチル酸):油に溶けるため、毛穴の奥まで届きやすい成分です。脂性肌、黒ニキビ、毛穴の詰まりによるニキビに向いており、抗炎症作用もあります。
PHA(グルコノラクトン、ラクトビオン酸):分子が大きく、浸透がゆるやかなため、AHAよりも刺激が少ない成分です。敏感肌やデリケートな肌に向いており、肌の保湿にも役立ちます。
肌の状態に合わせた選び方
酸の種類と濃度を肌の状態や使用経験に合わせて選ぶことで、刺激が起こる可能性を減らせます。
初心者向けの濃度:初心者の方には、AHAは4〜7%、BHAは0.5〜2%の濃度が適しています。
使用頻度:夜に使用し、週1〜3回から始めて、肌の反応を見ながら調整してください。
日焼け止めが非常に重要:これらの酸は肌が紫外線の影響を受けやすくなるため、毎朝SPF 30以上の日焼け止めを塗る必要があります。
注意点と安全な使い方
レチノールとの重ね使いは避ける:同じ夜にレチノールと併用すると刺激が強くなるおそれがあるため、使用する夜を分けてください。
酸の種類を適切に選ぶ:AHAの中では、グリコール酸は効果が高い一方で、乳酸よりも刺激が強く出ることがあります。肌が敏感な方は、まず乳酸から始めるとよいでしょう。
強い刺激があれば使用を中止する:ヒリヒリ感、赤み、強い刺激が出た場合は、使用を中止して皮膚科医に相談してください。
よくあるご質問
脂性肌でニキビができやすい場合、AHAとBHAのどちらを使うべきですか? 脂性肌で毛穴の詰まりや黒ニキビがある場合は、BHA(サリチル酸)が向いています。油に溶けて毛穴の奥まで届き、炎症を抑える作用もあるためです。
敏感肌でもピーリング成分は使えますか? 使えますが、AHAより刺激が少なく保湿にも役立つPHAを選ぶことをおすすめします。または、低濃度から始めて、使用頻度を少なくしてください。
ピーリング成分を使ったら日焼け止めは必要ですか? 非常に必要です。酸によって肌が紫外線の影響を受けやすくなるため、毎朝SPF 30以上の日焼け止めを塗ってください。
AHA/BHAとレチノールは併用できますか? 同じ夜に使うと刺激が強くなるおそれがあるため、おすすめしません。使用する夜を分けてください。不安な場合は皮膚科医に相談してください。
どの種類のピーリング成分や濃度が自分の肌に合うか分からない場合や、使用して刺激が出た場合は、Siam Dermatologyの皮膚科専門医にご相談ください。電話:+66 61 448 7000、LINE:@siamderm
執筆:Patara Voravutinon 医師、皮膚科専門医 · 最終確認日:2026年7月16日


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